未経験からゲーム業界への転職に成功した小林敬幸(24歳)
なぜゲーム業界に興味を持ったのですか?
子供の頃からゲームは好きでした。でもその当時は遊ぶ専門。ゲームを作るということに興味を持ちだしたのは、中学生の頃でしたね。同級生にパソコンに詳しいヤツがいて、そいつが自分でゲームを作ったって言うから遊ばせてもらったんです。縦スクロール型のシューティングゲーム。見栄えはしょぼかったですが、普通に遊べちゃうんですよ。ああ、こういうヤツがゲームメーカーに行くんだなって思ったら、自分もやってみたくなって。

それから高校卒業後、情報系の専門学校に通うことにしたんです。ゲームではなくIT系の学校を選んだのは、そのほうが後々潰しが効くだろうと思って。でもこれが失敗でしたね。JavaとかCを学んではみるものの、ソフトウェアになかなか興味が沸かなかった。それで就職活動にも熱が入らず、いつの間にかフリーターまっしぐらでした。
卒業後もやりたいことが見つからないまま、気がつけば居酒屋バイトを2年ほどしていました。当時はガラケーでゲームをするのが流行っていて。バイト仲間同士で休憩中によく遊んでいました。やっぱりゲームって面白いなあ。どうせやるなら、こういうのを仕事にしたいなあと強く思うようになり、一念発起して就職活動を開始。プログラミングが多少できるということで、今のソーシャルゲームの開発会社に内定をもらいました。
今はどんな会社で働いているのですか?
SNS向けのブラウザゲームやAndroid向けのアプリを開発する会社です。現在は主に、スマホ向けのブラウザゲームをAndroidアプリに変換する仕事をしています。AndroidアプリはJavaがベースになっているので、学校時代に習ったことが役に立っています。入社して2年が経ちましたが、今度はゲームシステムそのものに携われるようなプロジェクトがやってみたいですね。
未経験からゲーム開発エンジニアになれた理由はなんだったのでしょう?
ゲームが好きってだけでは少し厳しいかもしれないですね。僕の場合はやっぱり、Javaが使えたことを評価してもらえたんだと思いますし。別に学校に通っていなくてもいいと思うんですよね。その代わり独学で学んでみるとか、何かを作ってみるとか。目に見える形にして示さないと、なかなか評価はされないのかなと思います。