面接の心構えについて
第4回目は、面接の心構えについて解説していきます。
職務経歴書の準備
転職において重要となるのは、応募先企業のことをどれだけ理解しているかです。事業内容や仕事内容をしっかりと理解しておくのはもちろんですし、その企業のニュース記事などにも目を通しておくのもいいでしょう。また最近ではフェイスブックを活用している企業も多いので、ぜひ一読しておきたいところです。その中で、もしも社長や社員の方がブログを行っているようなら要チェック。その転職先企業の理念や組織風土が伺い知れて、面接での話のネタにたいへん役に立ちます。
転職成功に向けて2 ~人事の質問に備えよう~
面接で投げかけられる質問には、すべてに何らかの意図があります。たとえば、必ず聞かれる「当社に応募した理由はなんですか?」という質問には、入社の本気度を測る目的が含まれています。このほか、事前に回答を用意しておくと安心できる7つの質問を以下にご用意しました。自分だけの答えをぜひ考えてみてください。
これだけは答えられるようにしておきたい7つの質問
1. 当社に応募した理由はなんですか?
入社の本気度合いを測る質問です。自身の転職目的と照らし合わせながら、自分の言葉で考えを語るようにしましょう。
2. なぜ転職しようと考えたのですか?
ネガティブな理由を答えたり、現職場の愚痴をこぼすことは厳禁。自分の将来を見据えた、前向きな転職であると述べましょう。
3. 入社後はどんな仕事に取り組みたいですか?
事業内容や業務内容への理解度を測る質問です。自分の能力を踏まえて、一つ上のレベルにチャレンジするための転職である旨を答えると好印象です。
4. 仕事をするうえで、大切にしていることはなんですか?
結果重視、協調性重視など、仕事のスタイルに関する質問です。携わる業務の性質と見比べながら、転職先で自分はどうありたいのかを回答してください。
5. 今後、どんなふうに成長していきたいですか?
中長期的な将来に対する質問です。スペシャリスト、ゼネラリストなど自分が目指したい方向性を答えると同時に、応募先企業にどんないい影響を及ぼしていけるのかも答えるといいでしょう。
6. 今までのあなたの実績をPRしてください。
あなたの能力が、転職先でどう発揮されるのかを測るための質問です。経験の棚卸しを行った際に理解した、自分自身の強みと組み合わせてPRするといいでしょう。
7. あなたからの質問はありますか?
事業内容、業務内容、職場の仲間、先輩後輩など、転職に関して気になることはなんでも質問してみましょう。「特にありません」と答えるのは、当社に関心が薄いと思われてしまうので絶対にNGです。
転職成功に向けて3 ~面接ではこんな点も見られています~
面接で見定められるのは、一言でいえば人間性です。面談にばかり気を取られすぎず、以下の点がおろそかにならないように十分に気を付けてください。
1. 服装
スーツにネクタイ着用であることが大前提。特に転職ではスーツは黒、紺、グレーといったオーソドックスな色合いのものを選ぶと、相手に誠実な印象を与えられます。業態によっては「カジュアルな服装でお越しください」と言われることもありますが、それでもジャケット&パンツスタイルは必須と捉えるべきです。
2. 時間
遅刻するのはもってのほかですが、早く着きすぎるのもかえって迷惑。5分前に到着するくらいがスマートです。また、交通状況などやむを得ない事情で遅刻する場合には、可能な限り早めに先方へ連絡するようにしましょう。急なトラブルの対応力も、転職では評価を高める一因となります。
3. 挨拶
扉をノックし、「失礼します」の一言とあわせて入室。「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、促されてから着席。面接が終わったら、「ありがとうございました」とお礼を述べ、「失礼します」とともに退室。ビルを出るまで油断せず、廊下ですれ違う方にも挨拶や会釈を忘れずに。
4. 受け答えのしぐさ<
面接官の目を見て話すのが基本ですが、苦手な人は眉間を見ながら話すといいでしょう。相手の話に対しても、「それはこういうことでしょうか」などと自分の言葉で返せたら、印象もよくなります。またメモを取りたい時には、必ず相手の了承を得てから行うようにしましょう。