
履歴書の書き方講座(エンジニア編)
何となく使う言葉ですが、そもそも履歴書とは何なのでしょうか?履歴書とは、学歴や職歴など、その人の経歴を記す書類のことで、主に企業などの採用選考において査定の基準として用いられるものです。日本における履歴書は、日本工業規格(JIS)によってその様式が定められており、職務経歴書とは異なり自分勝手に項目を作って書く、ということはできません。言わずもがな、履歴書は採用選考における全ての始まりです。書類選考がある場合、履歴書は職務経歴書とともに選考対象の全てとなり、面接においては、履歴書に書いてあることをネタにどんな話ができるかで相手に与える印象が変わるでしょう。「自分を良く見せる必要なんて無い、良い仕事さえできればいい。」そのような心持ちで受かる企業ばかりではありません。エンジニアが注意すべき履歴書の書き方・魅せ方をご紹介します。
履歴書を書く前に
履歴書のテンプレート・用紙
企業から書式を指定されていない場合、まずは履歴書のテンプレートまたは用紙を用意しましょう。注意すべき点としては、市販されている「履歴書用紙」はJISの規格を満たしているはずですが、履歴書のテンプレートをダウンロードしたりする場合は、JISの規格を満たしているものか注意しましょう。パソコンでの活字入力が可能ならば、インターネットなどでテンプレートを入手して記入しましょう。手書きならばテンプレートを印刷して入力するか書店などで専門用紙を購入して記入しましょう。
履歴書に使う筆記具
記入する道具としては、油性ボールペンが最適といえます。万年筆でも可ですが、安物の万年筆などを使って紙を傷付けないように注意が必要です。修正可能な水性ボールペンは良しとしない企業が多いようなので安牌とは言えないでしょう。鉛筆や色ペンの使用は控えましょう。
修正液・修正テープは、特に企業から使用の許可が出ていない場合、使用を控えたほうが良いでしょう。書き間違えた場合は、非常に面倒ですが新しい紙を用意して最初から書き直すのが無難です。新卒採用よりも社会性を重視されるのが中途採用です、エンジニアだからといって甘えるのは控えましょう。
履歴書に使う写真の用意
エンジニアといえど、第一印象は重要です。自分を100%以上良く見せる写真を用意しましょう。
企業からの指定がない場合、一般的に横3cm・縦4cmのサイズの上半身写真、いわゆる証明写真を用意しましょう。スーツを着用してスピード写真機やカメラ屋さん、写真屋さんで撮ってもらうのが通例です。より高品質な写真を求めるならば、スピード写真機ではなくカメラ屋さんや写真屋さんで撮ってもらい、明度や切り取りの修正を加えてもらいましょう。貼付時には履歴書作成時から3ヶ月以内に撮影した写真を用い、裏側にはボールペンなどで自身の氏名を書いておきましょう。
以下応用編として、もし写真屋さんなどで写真のデジタルデータを貰える、または買えるならば、そうしておくことをオススメします。再度撮影する手間なく現像できますし、何より「自分で修正を行う」ことができます。Adobe社のPhotoshopなどが有名ですが、画像編集ソフトで自分の写真映えを良くしましょう。目を大きく見せたり、肌のシワやシミを目立たせなくしたり…。有料のソフトではなく、フリーのソフトでも十分に効果が期待できるので、気になる顔の部位があるならば、どう改変したいかをイメージして色々試してみましょう。最近では有料で撮影+編集を行ってくれるサービスもあるので、気になる方は利用してみるのも良いかもしれません。
しかし、やりすぎには注意しましょう。過度の改変は面接時のマイナス効果となる恐れがあります。また、イスラエルにおいては画像編集された商用画像はその旨を併記することが義務付けられています。日本においても今後画像編集に対するネガティブイメージが増加していくかもしれないので、時勢を読んで編集にあたりましょう。
履歴書を書く際の注意点
履歴書に書く住所について
住所を書く際は、都道府県から番地号までちゃんと記しましょう。また、誰もが読めると思う名称でも振り仮名を忘れずに併記しましょう。
履歴書に書く資格・学歴・職歴など
学歴は、設置者分類(国立、私立など)、学校名、学部、学科、専攻まで、全てを正式名称で記しましょう。入学・卒業年は「年度」ではなく年表記で記入することを忘れずに。
職歴は、企業名とともにそこでの部署や業務内容などを空白を埋める程度に簡潔に併記するのが好ましいでしょう。職務経歴書を同時に提出する場合は尚のこと簡潔にするように心がけます。履歴を所持していて記す場合、全て取得した時系列順に書きましょう。多くて全てを書ききれない場合などは、応募先企業に対して最もアピール効果があるものを選択して記入することをオススメします。
履歴書に書く自己アピールや志望動機について
もし履歴書に自己アピールや志望動機など、主体的な文章を書く場合は用紙の枠内に収まるように計算をしてから文章を書きましょう。枠と罫線を別紙に書き写し、そこで練習するのも良いでしょう。文章の内容は具体的に、かつ自分で考えた言葉で書くことを心がけた方がいいでしょう。
もしこれらを書きたくない場合、または職務経歴書など別途提出書類にて詳細に記す場合、予めこの項目が無い履歴書用紙やテンプレートを選びましょう。
職務経歴書・履歴書の書き方解説
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