IT転職IT求人職務経歴書の書き方講座(エンジニア編)

「職務経歴書」。高校や大学で新卒採用選考を経験した人にとっても馴染みのない言葉だと思います。職務経歴書とは、自分がどのような企業でどのような仕事をしてきたかを記し、企業にアピールするための書類です。履歴書とは違い、自身の生年月日などは書かず、仕事の経歴のみを記します。故に、中途採用選考においては殆どの企業で履歴書とともに提出が求められる書類です。
転職活動を初めて行う人の中には、職務経歴書に何を書いていいかわからない、という人が多いのではないでしょうか。職務経歴書は面接前の書類選考として、企業から書式を指定されたりテンプレートを渡される場合がありますが、特に書式を指定されない場合も多いです。「とりあえず前職で参加したプロジェクトを書いてみたけど…」そんな『とりあえず』で済ませてしまうのは危険です。面接前の書類選考を行うような多くの応募者がいる企業では、職務経歴書の内容を精査する場合が殆どです。中途採用では新卒採用よりも『実績』を評価する傾向があります。自分が今までに何を行いどんな能力を身につけたか、そして応募先の企業で何を活かせるか、そのような自身の魅力を120%伝えられる職務経歴書を書くためのコツをご紹介いたします。

職務経歴書を書く前に

まずは職務経歴書を書くために必要な道具を確認しましょう。

パソコン及びプリンタ

職務経歴書はパソコンを使用し、活字で記入、印刷するのが一般的です。企業から特に指定がなければ、パソコンで記入してプリンタで印刷し、提出しましょう。手書きでも構わない、または手書きを指定された場合は、黒のボールペンや万年筆を使用しましょう。

A4の紙1,2枚

A4の白無地普通紙を用意しましょう。手書きで書く場合は、罫線が入っている職務経歴書用紙をダウンロードして印刷するか、本屋さんなどで用紙を購入するのも良いでしょう。
分量は特に指定がない場合、1,2枚が最適といえるでしょう。多ければ多いほど良いというものではありません、端的かつ簡潔に内容を記述する力を魅せることが重要です。もっとも、別途で「開発担当プロジェクト歴」などを記入する用紙が求められている場合はこの限りではありません。

レイアウトの作り方

もし企業から書式の指定がなく、テンプレートを使わないつもりならば、わかりやすい職務経歴書を作るために文章を記入する枠組み「レイアウト」を作りましょう。

横書き

特に指定がない場合、縦書きではなく横書きで記入しましょう。

文字の大きさ

本文は、10.5~12ポイントで記入するのが一般的です。
標題や見出しタイトルは、太字にしたり○◇などの記号を文頭につけたり、12ポイント以上の大きさにするなどして、本文とメリハリを作りましょう。

標題設定

自身の職歴や志望動機などを連続した一段落の文章で書くわけにもいきません、見づらい文章は読んで貰えずに落とされてしまう場合もあるでしょう。人が見てわかりやすく、また自分にとっても書き易い職務経歴書を作るため、標題を予め作っておきましょう。

一般的には「志望職種」「時系列の職歴」「アピールポイント」「志望動機」の4点を最低限抑えておけば良いでしょう。標題の種類を決めたら、各標題に1,2などの番号を振って前述したような太字・大字でタイトル感を出しておきましょう。

職務経歴書を書くときの注意点

レイアウトが決まったら、実際に文章を記入していきます。「ソースコードを書くのは得意だけど、文章を書くのは苦手…」そんな人でも心配はいりません。魅力的な文章を書くコツを抑えておきましょう。

表現の使い分け

文章を書く際は、「体言止め」と「丁寧語」を使い分けましょう。体言止めとは、文章を名詞で終わらせることです。この表現は志望職種、学歴、職歴など、短文とか箇条書きとかで記載する時に使います。「社内SEを志望」「開発案件にプログラマとして従事」という風です。丁寧語は、志望動機や自己アピールなど、自身が主体となって相手に伝える文章を書く際に使用します。むしろここで丁寧語を使わないと無礼な印象を与えてしまうので、間違えのない日本語表現で礼を見せましょう。

統一感を出す

あらゆる表記に全体の統一感を出しましょう。例えば、勤めた企業が複数ある場合、「株式会社 ○×システム」というように、表記を統一させます。「㈱」というような略号を使うのは控えましょう。また、年表記についても、西暦か和暦(平成-年)のいずれかに統一することを忘れずにしましょう。IT業界ならば一般的に西暦を用います。

誰が見ても理解できる表現を

面接を行う人はITのプロとは限りません。営業や総務一筋の人かもしれませんし、エンジニアであったとしても、職種が違えば話が合わない場合もあります。「この言葉は専門的かな」と思ったら迷わず()を用いて脚注をつけておきましょう。

職歴の書き方

職歴を書くときに留意しておくべきことがあります。「時系列ベース」で記すか、「プロジェクトベース」で記すか、ということです。どちらも書く内容に違いはありませんが、読み手に与える印象が異なってきます。
時系列で書く場合、見出しを「2004年1月~」などとして、右側ないし下側にその時期に行った業務を記します。一般的にはこちらを採用するのが基本ですが、エンジニアとして専門的なスキルを魅せたい場合、プロジェクトベースで記すのも手です。
プロジェクトベースで書く場合、見出しを「○×社の会計システムの構築」などとして、右側ないし下側にそのプロジェクト内で行った業務を記します。専門職への就業を狙う場合や、面接で業務経歴を推したい場合などはこの書き方をした方が効果的な場合もあります。

職務経歴書は、自身の経歴や応募先企業に合わせた様々な書き方があります。自分が応募先の企業に何を伝えたいか、何を伝えるべきかを考えながら作成しましょう。例え書式を指定されてなくとも、一つの書類を複数の企業に送るのは良いとはいえません。その企業企業に適した内容を考え、その都度カスタマイズして作ってみることをお奨めします。



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